引退

ブリヂストン・アンカーの田代選手が引退するということが公表されました。
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個人的にとても尊敬している選手です。
僕が観戦して心を揺さぶられたレース、そこにはいつも田代さんがいました。


右も左もわからないままサポートとして参加させてもらった2002年のツール・ド・北海道
最終日のクリテリウムはテクニカルなコースで、続々と選手が脱落していきました。
僕は路肩からレースを見ながら、1ヶ月前にインカレで活躍した学連選手たちがどんどんリタイアしていく厳しいレースを信じられない気分で見ていました。
そして、そのゴールに1番で飛び込んできたのは、細い身体をした田代さんでした。


大学3年生で初めて参戦できた全日本選手権
U23の前日にエリートのレースがあり、それはアテネオリンピック出場権を賭けた試合でした。
受付のために前日に到着しレースを観戦しましたが、厳しいコースに脱落する選手が続出する展開でした。
終盤人数が絞られた中から、単独飛び出した田代さんは信じられないような速度で走り、全日本チャンピオンになりました。
あの独特の緊張感が溢れるオリンピック予選の全日本を観戦した事で、僕は実業団の世界に惹かれていったのは事実です。


実業団一年目の2005年で燃え尽きたような気分の時に、ジャパンカップで最後まで粘って7位でゴールされた時の感動も今でも覚えています。
そして、第一回のツールド新城というホビーレースで一瞬僕と二人での逃げになった瞬間もありました・・・すぐちぎれましたが。
田代さんの走りはいつも心に響いてきました。
就職活動でも思い出のレースと言ってオリンピック予選を観戦したことを言ったことがあります。


一生田代さんの走る姿を忘れることはないでしょう。
これからの活躍を期待しています。
長い間お疲れ様でした。