借りぐらしのアリエッティ

水曜日に六本木のTOHOシネマズで見てきました。
必死剣鳥刺しがあまりに年齢層が高くて、少し奥さんに申し訳なかったというのもあるかもしれないですが、割と短いスパンで映画鑑賞。


ジブリの最新作というと、気持ちとしては大物ベテランバンドの最新作のような・・・ある意味では最高の評価は決して得られないイメージ。
どうしても昔と比較するわけだし、必ず評価は割れる。
しかも若手監督。
ゲド戦記の悪夢も蘇ってくるわけですが・・・。


なかなかよかったと思いますよ。
細かいところ気にならないわけではないですが、個人的にはポニョよりよかったかも。

以下はネタバレコースで。


特に良かったのは前半。
冒険に向かう感じ、ワクワクドキドキ感がこっちにも伝わってきた。
動きもよかった。
全般的にとなりのトトロのような日本の情景と、魔女の宅急便のような少女の心理状態がまぁまぁ分かりやすかったようにも思う。
両親のキャラクターがなによりよいね(おっさんになった感想だけれど・・・)
子供の失敗を成長の糧と認めている雰囲気に少なからず感情移入してしまった。


まぁもちろん欠点もあって。笑
まず男の子役に一切感情移入できない!
声優もヘタだし、なんでそういう思考に至ったのか意味不明。
そして唐突に出てくる説教臭いセリフ。
(このへんは脚本のおっさんが悪いのかなぁ。。。)
環境問題とかは、直接語ってしまうと説得力が薄くなるし、一気に空気が冷める。


あと早足すぎて感情の動きについて行ききれない部分があったのだけれど、あとで調べてみると原作があるお話で、いろいろ端折ってるわけね。
もうちょい細かく書いてくれないと、後半のつながりが弱すぎる気がするなぁ。


でも、なんども言うように、ゲド戦記に比べりゃ相当次を楽しみにできるレベルかと。
良い脚本さんでもつけてください。